内向的な人間が持つリーダーとしての資質

プロジェクトマネージャーは、開発プロジェクトを管理し納期までに完成させるのが仕事です。そのために必要な要素はリーダーシップとコミュニケーション能力であり、この2つなくしては人間関係の中で起こるトラブルを解決して、チームを引っ張っていくことはできません。

そのため、プロジェクトマネージャーには外向的な人間が適していると思われがちですが、一概にそう言い切ることもできません。まず、内向的な人間は話をする前に状況をよく分析してから慎重に発言します。したがって、軽率な発言によってチームの和を乱す可能性が低いのです。また、外向的な人間は顔の広さを生かしてあちこちにパイプを作っていくのは得意ですが、表面的な関係に終始して相手の本音をくみ取るのが苦手な傾向があります。それに対して、内向的な人間はひとりの人間とじっくりと向きあうので深い信頼関係を築きやすいのです。そうしたことによって、人間関係のトラブルがあっても表面的な状況にながされず、当事者の気持ちを読み取ろうとします。さらに、内向的な人間は目立とうという欲が少ないので、部下に花をもたせることができやすいのです。

以上のように内向的な人間もリーダーとしての優れた資質を多く持っています。ただ、勘違いしてほしくないのは、内向的な性格と内気な性格は同じではないということです。自己主張ができないような内気な性格ではリーダーを務めることは困難でしょう。

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